IAP補足:外腹斜筋

medically accurate muscle illustration of the external oblique
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外腹斜筋は腹横筋・内腹斜筋とともに側腹壁を構成します。

腹腔内圧を上昇し、腹横筋・内腹斜筋とともに体幹の安定に働きますが、腹横筋・内腹斜筋よりも大きく、より動きに関わる働きを持っています。

 

第5~12肋骨から腸骨稜、白線に付着するとともに下部は筋膜を二つ折りにしたように肥厚し鼠径靭帯となります。

また、腹横筋・内腹斜筋のように胸腰筋膜には付着しません。

 

反対側では第5・6・7・8・9の肋骨のところで前鋸筋と縫合しています。

何かを投げるような動きにおいて、前鋸筋から外腹斜筋が反対側の内腹斜筋また内転筋とスリングを構成して動きに大きく関わります。

 

肩の機能障害に外腹斜筋が関連することも多々あります。

 

神経支配は
肋間神経
胸神経(胸椎5~11)
肋下神経
です。

 

また、安定した骨盤に対して胸椎を動かすことで、片側の外腹斜筋を収縮するとしたら次の動きになります。


肋骨5番から動かします。

  • 最も短縮させるには
    同側への側屈・屈曲・反対惻への回旋+息を吐き切る
  • 最も伸長させるには
    反対側への側屈・伸展・同側への回旋+肋骨の側方に向かって息を吸う

 

例えば左側の外腹斜筋が伸長していて、肩の機能不全がある場合
安定した骨盤に対して、左肋骨を5番から動かします。

まず右へ側屈・伸展・左へ回旋し息を吸いこの筋が伸長したところから、左へ側屈・屈曲・右へ回旋し息を吐き切ることを繰り返します。